親への現実論と教師への理想論
近年、親が自分の子どもを殺害した・育児放棄したというニュースがよく流れますね。
自分は育児をしたことがないので、どれほど大変なのかは想像が出来ません。
ただこのようなニュースについてTwitterとかの反応を見ていると「気持ちはものすごいわかる」「私も何度か殺してしまいそうになった」などそこまで否定的な意見は見られませんでした。
とても現実的な意見が多い印象です。
これを見て私は「それくらい育児は大変なのか」と思うと同時に、教師に対する反応と全然違うなと感じました。
教師に対する反応は基本的に否定的なものばっかりです。
「これだから日本の教師はダメなんだ」「先生は1人1人に丁寧で気を配った指導をしろ」などなど。
今では生徒に少しでも手をあげようものなら教育委員会に通報され、些細な事でも親からの苦情がきます。
今ではネットの発達により、何か先生がやらかそうものなら瞬く間に拡散もされます。
このような現場で誰が学校の先生を務めたいと思うのだろうか。
確かに政府の対応や教育現場の改善も必要ではある。
ただ講師をやっている人間からすると、それよりも世間や親からの圧力が精神的に一番きます。
親が子を心配する気持ちもわかるし、生徒でなくとも傷つけるのはよくないです。
ただこのような日本の現状が先生という立場を下に押しやり、先生は親や世間からの苦情がないように最大限の配慮をしなければなりません。
もう少し先生も強気に出れるような環境を作らないと教師の人数はさらに減り、生徒の人格もより良くすることはできないでしょう。
子育てする親に対しては現実的な発言が出来るのなら、教師に対しても過剰に攻めるのではなく、もう少し先生に寄り添った発言をしてあげてください。